英語学習のロードマップ
英語を使いこなすためには、具体的にどのような力を身に付ける必要があるのでしょうか? 英語力は①基本語彙(中学~高校初級英語程度)、②語順力、③音力を基本とし、その上に応用表現(ビジネス、科学、流行ワード・・・)が乗る、という構造になります。
基本力を身につけている場合、日常的な英語を問題なく利用できる、意思疎通できるという状態になります。この力をベースにして、例えばビジネス英語表現を覚えるとビジネスで英語を使いこなせる人、ということになります。
基本力は①個々の単語の使える力、②組み合わせて意味の通った文にする力・理解する力、③正しい音として発音・聞き取るする力ということになります。この①~③を瞬時に処理することができるようになることが、英語を使いこなす力の土台となるのです。
④応用力は応用表現となります。ビジネスであれば、valuation, market share 、、、こういったビジネスで使う単語たちがその対象となるのです。
一度、基本力を身につけさえすれば、本を読む・ニュースを聞くといったインプットの効率が格段に向上します。すなわち応用表現の吸収スピードが劇的に向上するのです。したがって、最初はこの基本力を鍛えることに集中するべきなのです。 そして、基本力が完成したのちに徹底的にインプット量を増やして表現の幅を広げていくというのが基本的な戦略となります。 基本力を身につけた後、驚くほどスムーズにまた楽しみながら、ご自身の興味のあるニュースや本に触れることで、表現を増やすことができるようになるのです。 この基本力を鍛えない限り、いくら専門用語や表現を学んだところで、片言の幅が広がるだけです。
例えばビジネスで英語を使いこなす力を身につけたいのであれば、基本力を身につけたのちに、興味のある分野のビジネス書を読むなりポッドキャストを聞くなりして表現を増やしていきます。
では、どうやって、基本力を身につければいいのか?
それぞれの要素をもう少し詳細に説明すると
中学~高校初級程度の語彙力です。だいたい語数にして5000語くらいが目安となります。単に見たことがある、というレベルではなく、これらの単語をパッと見て意味が分かる、もしくは日本語からパッとその単語が思いつくレベルになっている状態です。
口と耳で各単語の音を覚えている状態です。特に“口で音を覚えている”ということがとても重要となります。例えば以下の英語を音読してみてください。
American technology company Tesla has launched sales of its new solar roof. The roof is made of glass tiles that can collect energy from the sun. The tiles were designed to make the roof look similar to those on traditional homes. Some of the tiles have solar cells inside that take energy from the sun and turn it into electricity. All the tiles look the same and the solar cells are invisible from the street. Tesla founder Elon Musk says his goal was to create a solar roof that looks better, costs less and lasts longer than non-solar roofs.
簡単な単語ですがすらすらと読むことができましたか?意外とつっかえたのではないでしょうか?
意味も分かる簡単な英語を読むだけなのに、意外とつっかえる。これは口が各単語の音の出し方を覚えていないことが原因です。パソコンのブラインドタッチと似ています。 ブラインドタッチは手が各キーの場所を覚えているのでほとんどの人が意識することはないと思います。英語を発声する場合も、口で(体で)発音の仕方を覚える必要があるのです。実際に会話をする場合、どうやって発音をするのか(口を動かすのか)を意識してしまうことで、意外と脳内のシェアを取られてしまいます。つまり口の動かし方に気をとられて、肝心の何をしゃべるかを考える暇がなくなってしまうのです。 ブラインドタッチを覚える前のパソコンへの入力を思い出してみてください。キーの場所を捜すことで精一杯になってしまいましたよね。音を口で覚えていない人は全く同じことが話すときにおきているのです。
スラスラと口が音を覚えるレベルになれば、自動的に聞き取れるようになります。口で覚える練習をつむことで耳も音を覚えるからです。
日本語は111個程度の音しか存在しないと言われていますが、英語は1050くらいの音があると言われています。何個の音を聞き取れるか、というのはだいたい幼少期に決まってしまうと言われており、このため第2言語として英語を学ぶ場合は意図的に“音”を開発する必要があるのです。
語順力とは瞬時に単語を組み合わせ、意味のある文を作る力です。もしくは、文を構造で捕らえ正しく理解する力です。 話すときパッと単語は思いつくけど、文として組み立てられず片言になってしまう・・・。もしくは音は聞き取れるけど、単語も分かるけど、文としての理解が追いつかない・・・こんなことはありませんか?
日本語を母国語とする日本人にとって語順力は一番の課題かも知れません。なぜなら、欧米の言語(英語やフランス語、イタリア語)また中国語といった世界の主要言語と日本語の語順は根本的に異なるからです。 世界の大半の言語は、主語→述語→目的語が基本的な語順であるのに対して、日本語は主語(ほとんど省略可能)→目的語→述語という語順をとるからです。ですので、例えば中国人が第2言語として英語を学ぶ場合と、日本人が第2言語として英語を学ぶ場合には大きな違いがあるのです。
これは海外の人が日本語を学ぶ場合の例を見てみると分かりやすいと思います。 例えば、10ヶ国語を習得した Luca Lamparielloさんは、11ヶ国語目の日本語で初めて躓いたようです。(Reference sources)
11ヶ国語を難なく習得してきたLuca Lamparielloさんがなぜ、日本語だけ躓いてしまったのでしょう? 彼はこういっています。
“When I started learning Japanese, I wanted a new challenge, but I didn’t imagine it would be so hard. I couldn’t even build simple sentences because the structure in Japanese was so completely different from any language I had ever learned. I initially thought that this problem was just temporary and could be solved by speaking more regularly, but this simply wasn’t the case. Japanese feels like my biggest challenge yet,”
“日本語を学び始めたとき、ここまで難しいと思わなかった。簡単な文さえ作ることができなかった。なぜなら、文の構造が今まで学習してきた言語と全く違ったからだ。最初は練習を積めば慣れると思っていたが、そういう訳では。未だに日本語の習得は難しいと感じている”
日本語は111個程度の音しか存在しないと言われていますが、英語は1050くらいの音があると言われています。何個の音を聞き取れるか、というのはだいたい幼少期に決まってしまうと言われており、このため第2言語として英語を学ぶ場合は意図的に“音”を開発する必要があるのです。
基本力は、①言葉の要素となる単語を使いこなせる×③それを組み立てて意味の通った文にすることができる×③音として瞬時に発話できる、ということになります。
それでは、基本能力(①語彙力、②音力、③語順力)をどのように身につければいいのでしょうか? 世の中一般的に推奨されている方法を纏めてみました。
満たしているべき条件:in-outをスムーズにできるようになっている
推奨方法:単語帳をベースに意味を暗記する。その上で、実際の文を読む・作ることでin-outできるようにする
満たすべき条件:ナチュラルスピードで、意識せずに(ブラインドタッチをしたり、日本語の音を出したりするような感覚で)発話をできるようにすること
推奨方法:シャドーイングしまくる
満たすべき条件:とっさの英語にも正しい語順で答えられる
推奨方法:文法の基礎知識を身につけたうえで、大量に文章を作る
世の中にいろいろとある教材、方法はどれも一定の効果はありますが、1個の方法で網羅的にできる方法はなさそうです・・・。
すなわち、いろいろな教材を目的別に勉強する必要があります。 もっと効率的な方法はないのでしょうか?
これからビジネスで英語を使いこなせるようになろうとした場合、 基本語彙力を鍛える、音力を鍛える、語順力を鍛える、そしてビジネス英語表現力を鍛える必要があります。ここの力をそれぞれ鍛えるのにはどれほど時間が必要なのだろうか、これらの能力を纏めて身に付けることはできないのだろうか・・・
SpeaKing Bizはその問題を解決するために開発されました。
SpeaKing Bizでは、①基本語彙力、②音力、③語順力、④ビジネス英語表現を纏めて実につけることができる、効率的な英語学習教材です。
①まずは、文章を組み立てます・・・語順を頭で理解します
②次に、シャドーイングを行います。
最初は、音だけを意識して真似をして、同じように言えるようになるまで繰り返します
→ナチュラルスピードで口を動かせるようになることが目標です
次に、文章の意味をイメージしながら、同じように繰り返します
→ナチュラルスピードで発話しながら、“意味を頭に思い浮かべられるようにすることが目標です
次に、文法を意識しながら、ナチュラルスピードで発話します
→ナチュラルスピードで話しながら、文法を意識できること・文の構造を意識できることが目標です
③15秒コース、7秒コースで文の構築・発話を行います。どの程度の習熟度か、試しましょう。瞬時に文を作り、ナチュラルスピードで発話できれば7秒コースも問題ないはずです。15秒コースをクリアしていればゆっくり議論できる、ということを意味しています。